白内障の治療方法は?

基本的には手術をしなければ治りません。
しかし、初期の白内障の人や、特に不自由の無い人は目薬を使います。
ただし、目薬はあくまでも進行を遅くするだけです。




日帰りでの手術は大丈夫?

白内障手術の方法は、新しい技術が開発され、近年、飛躍的に進歩しました。
より安全に、より正確に、そして患者様の負担を、より軽減できるようになりました。

最新の手術方法は、超音波を使用して、濁った水晶体を取り除き(超音波水晶体乳化吸引術)、眼内レンズを挿入するものです。
手術前には、問題なく手術を行う為、また、眼に合う眼内レンズを選ぶ為に、様々な詳しい検査を行います。
眼内レンズは、一箇所にピントが固定されているので、医師と充分相談して、自分のライフスタイルに合った度数を選ぶことが大切です。

手術の方法
水晶体前嚢の切開

黒目と白目のさかいを3-5mmくらい切開した後、水晶体の前の膜を直径約5mmの円形に取ります

水晶体の中身の乳化吸引

超音波白内障乳化吸引装置を用いて、水晶体の中身を乳化し吸い出します。

眼内レンズの挿入

空になった水晶体嚢内に、直径6mmの眼内レンズを折りたたんで挿入します。
眼内レンズの固定

眼内レンズは、眼内レンズを支える脚により水晶体嚢内に固定されます。

手術は局所麻酔で約10分から30分程度です。
手術中や手術後の痛みはほとんどなく、傷も小さくて済みます。
体への負担は軽いものですから、日帰りで手術を行うことができるのです。

医師を信頼し、不安にならずに精神的安定を心がけましょう。

ただし、中には眼の状態が悪かったり、他の病気があったりして、入院したほうが良い方もいます。
そのような場合は、入院可能で、信頼できる医師がいる病院に、御紹介いたします。




白内障手術の経過と養生

・手術後の注意点
 入浴や洗顔は1週間くらい避ける。
 目を押したり、こすったりしない。
 転ばない。ぶつけない。

手術直後は、目が充血することがあります。
手術の翌日から、疲れない程度に目を使ってもかまいません。
目がゴロゴロする、涙が出る、目がかすむなどの症状が出ることもありますが、これらは、数日から1~2週間で治ります。
炎症を抑え、感染を防ぐ為にも、医師の指示に従って、1~3ヶ月間は点眼薬を使用しましょう。
その他、色調の違和感やまぶしさを感じることもあります。
次第に慣れてきますが、まぶしさが続くようであれば、症状を緩和させる為に、色付メガネの御使用をお勧めします。
仕事への復帰は早い時期にできますが、患者さんの全身の状態や、職種によって違ってきますので、医師に相談してください。

手術後しばらくの間は、定期健診を受けましょう。

眼内レンズには、ピントを合わせる調節力がないので、メガネが必要になります。
手術後2週間~2ヶ月で、視力が回復し安定してくるので、自分の視力に合ったメガネを作ります。




後発白内障のレーザー治療

白内障の手術後、数ヶ月~数年して、また「まぶしくなる」「目がかすむ」ことがあります。 これは、「後発白内障」といわれるもので、手術の際に残しておいた水晶体の後嚢が濁ってくる為に起こります。 後発白内障は、手術の必要がなく、レーザーを使って簡単に濁りを取ることができます。 視力はすぐに回復し、入院の必要もありません。




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